参加者レポート
桜満開の室生古道を行く |
中山 路子 |
バスを降りて小さな頭矢橋を渡ると緩やかな上りの長閑な田園と杉林の道でした。傍に「左仏隆寺 右いせ本街道」と刻まれた道標があり左へ道をとりました。その舗装された急な坂道を気ままに歩いていると後ろから「車!一列になって!」と何回も声がかかりましたが、桜が満開の日本らしい風景でした。
しばらく行くと土手の上に何軒かの家屋があり、その奥の山麓は桜でピンクに染まっていました。この丘の上に仏隆寺があり、石段を登って行くと山門からの入山料は「協力金」方式です。本堂の右手には宝形造の石室があり、右手前には白岩神社が置かれた神仏習合の寺です。
寺の裏山付近から室生古道が続き、舗装されていない山道を黙々と歩き続けてやっとのことで唐戸峠へ着きました。この唐戸峠を過ぎると一気に室生の里の景色が開けます。
ちょうど室生の里の西光寺は桜祭をしており、その枝垂れ桜は生命力あふれた枝ぶりで晴天の空の下、花影の濃いトンネルを作っていました。
そして、室生寺!
室生川に架かる太鼓橋から見る満開の桜だけでなく、室生山麓に建つ室生寺の金堂、本堂や五重塔などが里の家々の中にしっくりとたたずみ一帯は桜が咲き乱れていました。
リーダー報告
8:10予定通りプール前駐車場出発。途中「道の駅宇陀路大宇陀」でトイレと買い物を済ませたあと、ウォーキングの出発点、榛原町高井の農産物特売場「高井の駅」に到着。ここまでバスの車窓からは次から次へ、満開の桜を見ることができ、そのたびに歓声が上がりました。
体操を済ませ、9:50ウォーキングスタート。きれいに整備された農地を左に見ながらゆるい坂道を上る。農地の周囲は猪除けと思われる金網が周到に張りめぐらされています。
10:50仏隆寺に到着。お目当ての千年桜は残念ながらツボミかたし。とはいえ、周囲はそのむなしさを全く感じさせないほど、桜やミツバツツジ、レンギョウなど色とりどりの花々が咲き乱れており、皆さん大満足でした。
仏隆寺からは少しきつい登り。2度の休憩と水分補給をはさみ11:20カラト峠へ。この地点からの展望がまた格別。正面に大峰山系の山々、右に竜門岳の勇姿、その麓に三角錐の烏の塒屋山(カラスノトヤヤマ)と続く大パノラマを堪能できました。
ここから下りで約30分。道路沿いの草を刈りこんだ空き地で思い思いに弁当をひろげます。
再出発。カラトの辻から天王橋辺あたりも桜の名所だがここもまだかたいツボミ。さらに杉、ヒノキの道を動物除けの柵のカギを開け、腰折れ地蔵を越えると一挙に風景が広がります。温かい陽射しのそそぐ静かな里山で、桜、コブシ、畑には黄色の菜の花が満開。
この里山を少し下り、待望の西光寺に到着(13:10)。樹齢400年「城之山桜」と呼ばれる枝垂れ桜で、この日はこれ以上はないという満開。小高い土手から、散策路から皆さんが次々とカメラ、スマホのシャッターを切ります。
集合写真撮影のあと再出発。ここから室生寺までは桜を眺めながらのウォーキング。
青い空に溶け込むような満開の桜また桜。そこに真っ白のコブシが混じり、足元には水仙、まるで別世界です。桃が桃源郷で、茶を茶源郷と呼ぶのならさしづめ室生の里は桜源郷と呼べばいいのか…。
13:45室生寺門前の太鼓橋に到着。ここで自由行動に。入山する人、竜穴神社まで足を延ばす人。カメラを携え桜を求める人。お団子を目当てにのれんをくぐる人などなど。それぞれ室生の里を楽しみました。
14:40室生寺駐車場を出発し、河合町プール前には15:50に到着しました。
皆さまのご協力と空の青さ、満開の桜に深く感謝いたします。ありがとうございました。
(リーダーが体調不良で不参加でしたので、石原が代筆)
リーダー 冨田 雅俊 サブリーダー 石原 利徳 辰巳 恵子 常盤 美恵子 行程
J河合町プール前⇒高井バス停~仏隆寺~カラト新池(昼食)西光寺~室生寺⇒河合町プール前 レポーター 中山 路子
第277回 | ウォーキング | 2019年(平成31年)4月9日(日) | 天候 | 晴 | |
がんばり | 室生古道を歩く | ||||
歩行距離 | 8 | Km | |||
参 加 者 | 43 | 名 |