参加者レポート
桜の季節にもう一度歩きたい 
  近鉄尼ヶ辻駅からほど近い垂仁天皇陵(宝来山古墳)は、濠に囲まれ緑の木々に覆われた美しい前方後円墳です。垂仁天皇陵は鷺と川鵜の繁殖地となっており、古墳を白くする程の多数の鷺が木に止まり、また舞い上がる様子は圧巻でした。
  日本書紀に垂仁天皇が田道間守(たじまもり)常世(とこよ)の国に遣わして、「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)」と呼ばれる不老不死の力をもった霊薬を探させたと記されていて、御陵の前には彼が持ち帰ったと言われる橘の木が「なら橘プロジェクト」運動で植樹され白くて可憐な花が咲いていました。実は小さくて酸っぱいそうです。
  15分程歩き唐招提寺へ。南門から眺めた金堂は広々としているが、きらびやかでないのが素敵です。今年もコロナ感染の懸念で『うちわまき』行事は縮小との事。
  南大門前のお店の入口にあった『仏像ガチャ』が気になり、300円は高いけれどここでしか手に入らないフィギュアをお土産に決め、ハンドルを回すと『阿修羅像』が出ました。
  世界遺産の唐招提寺から同じく世界遺産の薬師寺へは静かでゆったりした街並が500メートル程ありますが、この風景を守るためのいろいろな制約があって大変だろうなと思います。
  薬師寺は、昨年修理を終えた東塔が落慶し2塔が揃い、南門前は2搭を撮る人で混雑していました。そして、コース案内にあった薬師寺から九条公園まで秋篠川沿いの自転車道へ。振り返れば薬師寺の東西2つの三重の搭が見え、2搭が一緒に画面に入る良い写真が撮れました。今度は桜の時期に来たいです。
  

 リーダー報告
  シラサギとカワウのざわめきからウォーキングガ始まりました。垂仁天皇陵には純白の白鷺が木々に群れ、真っ黒なカワウが周囲を飛び交って賑やかでした。

尼ヶ辻駅の裏手徒歩5分くらいのところに、水を湛えた濠に囲まれた垂仁陵があります。その外周を騒々しい鳥たちを眺めながら半周し正面の広場へ。

準備体操などでしばし過ごした後南下し、鑑真ゆかりの世界遺産の唐招提寺南大門前に到着。我々は門の外からの見学でしたが、境内の人出は思ったより少なくゆったりとして、時間があれば入場して散策するのも良いかなと思えました。

世界遺産薬師寺へは、秋篠川に沿った道を進み、右手に寺院の金色に輝く屋根をみて右折、正面に薬師寺の北の門を見ながら南下し、左に入った処にある玄装三蔵院前の広場で寛ぎました。

ここで薬師寺の二塔をバックに写真撮影、此処から住宅街の狭い道を移動、薬師寺南門前の狭い広場で観光客の集団を避けながら、またも塀の外から東西二塔を眺めます。ここでは東西の塔の年齢差にはいか程かを話している方もいました。ちなみに東塔(国宝)は創建時からのもので約1300年、西塔は1981年に再建されたもので約40年です。

薬師寺からは再び秋篠川沿いに出て、自転車道を九条公園目指しウォーキング。途中、右手後ろを振り向けば、桜並木の新緑の間から薬師寺の二塔が美しい眺めでした。満開の桜の間からであったら如何ばかりであろうかと思われました。

公園では軽食やおやつを食べながら休憩をとり、全員の無事を確認した後、九条駅へ移動しました。途中郡山駅方面へ歩く人たちもいましたが、駅で流れ解散。

昼食のため西大寺駅方面に移動する人、帰る人それぞれでした。ちょうどウォーキングに適した気候と、新緑の中、気持ち良い半日となりました。
リーダー 上岡 政廣
サブリーダー 熊澤 朋子 平井 史郎 星原 京子
行程
近鉄田原本駅→尼ヶ辻駅~垂仁天皇陵~唐招提寺~薬師寺~九条公園~九条駅
レポーター 中山 路子



第292回 ウォーキング 2022(令和4)年 5月15日( 天候 曇り
のんびり
唐招提寺から秋篠川沿いを薬師寺
歩行距離
Km
参 加 者 46